マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)はWord、Excel、PowerPointなどの利用スキルを証明する資格のことです。MOSの大会は本年度19回目を迎えるもので、5月にExcel 365 & 2019部門の日本代表として本校の2年7組中園愛美さん(黒崎中出身)が選ばれ、8月にオンライン表彰式がありました。本来であればアメリカでの決勝戦となる予定でしたが、コロナ禍のためオンライン形式となり、11月9日~11日、全世界をアジア・パシフィック、欧州・中東・アフリカ、アメリカ大陸の3つのエリアに開催日時を分けて「MOS世界学生大会2021」オンライン決勝戦が開催されました。
日本代表は11月10日のアジア・パシフィックから参加し、その結果中園さんがExcel 365 & 2019部門で世界第1位を獲得しました。高校生の日本代表が決勝戦で入賞するのは中園さんが初めてであり、Excelで日本代表が世界チャンピオンになるのは11年ぶりのことだそうです。
今大会は世界108ヶ国のべ20万人を超す学生がエントリーし、決勝戦に勝ち上がった33ヶ国160名の各国代表の精鋭とスキルを競う形となりました。試験時間は3時間半の長時間に及ぶもので、さらにアプリケーションのスキルのみでなく、データの分析スキルや自身の意見も求められる難しい試験でした。
中園さんにインタビューを行いました。
Q「応募しようと思ったきっかけを教えてください。」
A「6歳からパソコンのタイピング練習を始め、小学2年から中学3年までの8年間、毎年パソコン入力の全国大会に出場しました。日本一になったこともあり、小さい頃からパソコンには慣れ親しんでいます。高校1年の「情報」の授業でエクセルの便利な機能や関数を知り、エクセルを活用することに面白さを感じました。さらなるスキルアップを目指すため、MOS Excel 365 & 2019の資格取得を目標に勉強しました。無事試験に合格できたので、今度は世界中の学生とエクセルのスキルを競いたいと思い、日本代表選考にチャレンジしました。」
Q「大会の内容と心に残ったことを教えてください。」
A「アメリカでの決勝戦は中止となりましたが、東京から参加したオンライン決勝戦で各国の代表とエクセルのスキルを競いました。決勝戦は3時間30分の長時間で、エクセルのスキルだけではなく、データの分析スキルや自分の意見も求められる課題制作型の試験でした。オンラインでの決勝戦でしたが、『日本代表として世界大会に出場する』という誇りを胸に、一生懸命エクセルの勉強に励みました。なかなか理解できずスランプに陥った時もありましたが、その都度しっかり前を向いて問題に取り組んできました。その成果が、「世界チャンピオン」という素晴らしい結果をもたらしてくれたと思います。今回の経験は、私のこれからの人生できっと大きな勇気や力になると思います。」
Q「今後挑戦していきたいことを教えてください。」
A「目標に向かって毎日コツコツ練習し続けたことが大きな力となり、大舞台でも実力を発揮することができました。将来は人の役に立つ仕事ができるよう、専門的な知識を身につけたいです。その時には、エクセルのスキルを駆使し、誰にでも分かりやすい資料作成をしたいと思います。」
まさに「継続は力なり」の中園さんの真摯な姿勢が今回の快挙に結びついたことがよくわかるインタビューでした。中園さんの次なる目標達成や今後の更なる活躍に大きく期待したいと思います。
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