11月1日は八幡高校の102回目の創立記念日です。 今年は高校35期のテレビ朝日エグゼクティブプロデューサーであり役員でもいらっしゃる内山聖子さんに「ドラマプロデューサーのお仕事」という演題でご講演いただきました。内山さんの代表作には大人気ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」をはじめとして「ガラスの仮面」「黒革の手帖」「BG~身辺警護人~」等、多数の話題のドラマがあり、生徒・職員も皆講演を楽しみにしていました。
八幡高校在学時に高校生活を謳歌し、好奇心をもって様々なことに取り組んでおられたこと、津田塾大学に進学し、八幡高校で教育実習を行い、英語の教員免許状を取得されたこと、就職活動や様々な人との出会いの中で「テレビ局で働きたい」という気持ちが固まったことなどのお話に、進路のことを考える生徒たちは深く聴き入っていました。
そして実際のドラマを制作するための手順やプロデューサーの仕事、放送業界ならではのエピソードを貴重な現場写真をまじえてお話しいただきました。ドクターXでは今までに無い女医を描き、社会に風穴を開けたいというコンセプトから、緻密に主人公像を作られたそうですが、名前については 「X=未知 ということで未知子にしたい」という内山さんの希望を受けて、占い師でもあった脚本家の中園ミホさんが未知子に合う良い画数の名字「大門」を選ばれたという貴重なこぼれ話などもたくさんお話しいただきました。
特にコロナ禍におけるドラマ制作の大変さ、撮影がストップして先の見えない中でどのように現場を守るかという言葉に、総勢200名もの現場を束ねる立場の方の覚悟のようなものを感じました。
講演の最後には、「これが楽しい、これが出来なくて悔しいというものが積み重なって今の私があります。皆さんには色々な選択肢があります。私のしている仕事は自分の頭で考えて作っていく楽しい仕事です。今は選択肢も多く、自由な生き方が選び取っていけるいい時代です。テレビ業界に限らず、楽しい仕事に取り組める将来が皆さんに訪れますように。色々な仲間を作りながら、未来の自分に役立てて欲しいです。」という力強いエールをいただきました。
最後の質疑応答では、生徒からどのような企業を受けられましたか、どのような英語の勉強法をされましたか等の質問が寄せられ、その一つひとつに丁寧にお答えいただきました。
第一線で大活躍される内山さん。凜とした先輩の姿に生徒たちは強く心を動かされ、憧れの気持ちを抱きました。偉大な先輩に近づけるよう、一人ひとりが今日お話しいただいたことを心に留めて、高校生活を送っていこうと思います。
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